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スロベニア&クロアチア P144〜216

P.144   Map(地図)

クロアチアの農園ホテルへ6年ぶりに訪れる旅

私の記念すべく初画集の表紙イラストになった所だ

料理の道へ進むことを決めた彼にもぴったりな、美食の地

 

前回はイタリアから夜行船で渡りましたが

スロベニアからバスで南下するルートを計画

この国では鉄道がほぼ網羅していないため

バスだけが私達の貴重な足だった

それなのに毎回予測不能。炎天下や豪雨の中で

交通手段が何度も危ぶまれた崖っぷちの移動

 

そんなことも今やいい想い出

山や湖、海、豊かな自然に囲まれた

じつに愛らしくて小さい国・スロベニア

アドリア海の最北部に位置するクロアチアのイストラ半島を再訪し

会いたかった人と再会を果たした

親子旅の締めくくり、思い出刻む18日間の最終章

P.146   Ljubljana Slovenia  (ピンクの壁 カフェの前)

飛行機は首都・リュブリャナに18:20着

その15分後には入国できるほどとても小さな空港です

電車は通っていないため、市内に行く方法は3つ

路線バスか乗合いバスかタクシー

一番安い19時発の路線バスに間に合ったので、待ってみることに

 

バスは来る気配はない。地べたに座ってトランプを始める若者もいる

思えば、最初から”ルーズなスロベニア時間”の洗礼を受けていた

結局30分後に来て無事発車

浮かびあがる城と月、幻想的な灯りで迎えられた夜

 

P.148   Ljubljana  Slovenia  (川べりの建物)

スラブ語の「Ljubit」リュビチ=愛する、という意味から

「Ljubljana」リュブリャナ=愛すべき、と名付けられた首都

国名に「Love」と入っているのもスロベニアだけ。なんだか愛らしいですね

 

リュブリャニツァ川沿いに旧市街が広がっていて

ルネッサンス、バロック、アールヌーヴォー

さまざまな様式の建築物が融合している

それもあってか今回は建物に惹かれ、よく描いた

テーマは毎回あえて決めていない、滞在し感じたままペンを走らせる

 

時差ボケで4時に目覚めた私達は、のんびり川沿いを散歩をする

昼間は観光客で賑わうが、朝のうちは水の音と鳥のさえずりだけ

お城の後ろから陽が昇る光景に、思わず息をのんだ

P.150   Ljubljana Slovenia (アイスの看板 お城を望む)

町を見下ろす丘の上に1144年建築のリュブリャナ城がある

刑務所として使われていた名残りや、ミュージアムも兼ねていて

内装は比較的、綺麗に整備された所がほとんど

屋上から、街のオレンジ屋根を見下ろす景観は圧巻です

 

アクセスは、ヴォーグニク広場近くから出るケーブルカーに乗るか

タウンスクエア通りから山を登っていくかの2通り

10分程で登れるので、自分の足でぜひ

P.154   Ljubljana  Slovenia (ヨジェプレチニック建築)

都市の見事な景観に一役買ったのは、Joze Plecnikヨジェ・プレチニック

地元の建築家だ。都市計画に参加してデザインした建物は

現在も至るところに残っている

三本橋、河川堤防、国立大学図書館、旧中央市場

川沿いに続くアールの窓枠が特徴的な建築も彼の作品です

 

平屋の小さな住宅に円筒形を増築した自邸、「プレチニックハウス」もある

旧市街から歩いて見に行けるので、スケジュールに組むといいですね

私は自邸のことを後から知り、行きそびれてしまった・・・

 

P.158   Ljubljana  Slovenia (チキンカツ)

イタリア、オーストリア、ハンガリーにも囲まれているスロベニアですから

海の幸から山の幸までバリエーション豊かな美食が楽しめる

「Robba Cafe」 ここのカツレツが気に入って、最後の晩餐にも選んだほど

イタリアのミラノカツレツと似ているが

ヘルシーなチキンにハムとチーズを挟み

ジャガイモのタルタルソースとマスタードで頂くオリジナルです

 

 

P.160   Ljubljana  Slovenia  (レストラン店内)&(伝統料理ゴラーシュ)

伝統料理のGolasゴラーシュを食べに、レストラン”Julija”へ

牛肉をパプリカで煮込んだスープはビーフストロガノフのよう

添えられている蒸しパンは、かつてチェコで食べた

クネドリーキによく似ていてあまり美味しいとは思えなかったけれど

 

伝統スイーツ、Gibanicaビバニッツァは、ハンガリー国境地域のケーキ

スロベニア語で”層になったもの”という意味

パイ生地にケシの実やガッテージチーズ、焼き林檎が詰まっていて

甘すぎず絶妙なコンビネーション

お店によってオリジナルの味が楽しめる

 

 

P.166   Ljubljana  Slovenia (ティー専門店カフェ)

タウンスクエア通りには歴史的建造物はもちろん

お土産屋さんやカフェ、レストランが立ち並び、いつも賑わっています

”Cajna hisa cha” 多種類のお茶が急須で飲める

束の間の休息

 

 

P.172   Ljubljana Slovenia (ホテルロビー鳥観図)

16世紀の装飾が施されたホテル”Antiq Palace Hotel&Spa”

建物自体が市の文化財に登録されていて

館内はアンティークの調度品でまとまっている

アロマの香りと音楽、花と中庭に囲まれたロビーで

のんびり今日のスケジュールを決めたり、日記を書いたり、寛いだり

 

 

P.176   Ljubljana→  Škocjanske jame (スムージー他食べ物パッケージ)

ここからスーツケースをホテルに預け、10日間リュックひとつで田舎を巡る

村滞在の前に、どうしても行きたい所があり、電車を使ってみる

調べていた時刻表を片手に、窓口で切符を購入

Divaca ディパーチャ駅まで1時間

 

「駅前から無料シャトルバスで10分」 

本当にあるのか乗れるのか、それは行ってみないとわからなかった

電車が遅れ、バスの出発時刻をとうに過ぎていた

降りてすぐ走り寄る。結局15分も待っていてくれたみたい

バスではなく普通の9人乗りのバンに、5人を乗せて出発

もっと人が多かったらどうするのだろう・・

 

 

P.178   Škocjanske jame   Slovenia (ホテル中庭)

スロベニアには有名な鍾乳洞が2つある

最も有名で行きやすいのは「ポストイナ」ですが

より自然の驚異があり、世界遺産に登録されている

「シュコツィアン」の方を選んだ

深さ200m以上、長さ6㎞という壮大な地下空間は訪れる者を魅了する

200万年以上前から、白亜と石灰岩で形成された

想像をはるかに超えた自然美。光の演出によってその姿は

さらに幻想的に映り、、断崖絶壁の橋を渡るのも命がけ

(内部の写真は撮影禁止だったので、ぜひ検索して見てほしい)

 

見学は毎時催行のツアーガイドのみ

じっくり周るにはぜひ3時間は取ってほしい

 

 

P.182   Škocjanske jame→Piran (小麦粉、他食べ物パッケージ)

再び駅に戻り、バス小さな港町にスムーズに行くはずだった

 

駅前にはバス停が2か所あったが、かなり離れている

港町名が記されている方で待っていたが

出発時刻の15時になってもやはりバスは来ない

30分後、もうひとつの方へバスが停まる

同じ港町に行くというカップルが確認しに走る

戻ってきた彼らの「違うみたいだ」という情報を信じてしまった

更に1時間経過。次のバスは16時40分、最終便に望みをかける

雷と豪雨に襲われ駅舎に避難するも、バスがいつ来るかわからないため

外を凝視。すでにカップルはホームに行ってしまい

「電車で最寄りまで行って、そこからどうにかして港町に行くよ・・・」

と諦めていた。でも私は諦めなかった、きっと30分また遅れてくると

17時10分、バスが来た!ダッシュで駆け寄る→ドライバーに待ってもらう

→息子に二人を呼んでもらう→4人で乗り込む!見事な連携プレーを果たす

 

予定より3時間遅れてやっとたどり着く

 

 

P.184   Piran  Slovenia ( そびえ建つ古い建物)

最西端に位置する港町Piranピランは、人口わずか4800人

鉄道もなく、バス(ルーズな)でしかアクセスできない、田舎巡り最初の地

中世からバロック時代で構築された街並みは

長きに渡りヴェネツィア共和国の支配でした

それにより、イタリアが色濃く影響している町

 

 

P.188   Piran  Slovenia  (塩パッケージ)

ピランは塩が有名。機械を一切使わない、伝統的手法にこだわり

1200年以上もの間、大切に受け継がれてきたそうです

美しいアドリアの海水・太陽・風により

雪のように真っ白で純度の高いものが誕生している

広場にある”Piranske Soline”ピランスケ・ソリネで

ここの塩や加工品が購入できます

 

港町のお土産としてもうひとつ

海で拾った貝と砂のムール貝マグネットはいかがですか?

ひとつひとつ手造りで形も色も異なります

 

 

P.192   Piran  Slovenia (タルティーニ広場)

聖ユーリ教会の鐘楼と青い空のコントラスト

市民と観光客の憩いのタルティーニ広場

 

ピランで食べてほしいのは、「ZVEZDA」のアイスクリームと

スロベニア語でイカという意味の、Kalamariカラマリ

中でも”Kalamari na zaru” イカソテーは絶品なので

いろいろなレストランで食べ比べてみるのもおすすめです

 

 

P.194   Piran  Slovenia (イカフライ)

いつも賑わっている「Fritolin Pri Cantini」

ここでは有名なイカフライを頂きます
注文はテイクアウト式になっていて

木製のまな板風のメニュー表から頼むと

まず貝の番号札を渡される。その番号の魚型のプレートが

カウンター上に吊るされたら、出来上がりの印

やっぱり揚げたては何よりのご馳走!

 

 

P.196   Piran  Slovenia (回廊)

海岸沿いにレストランが立ち並び、ビーチもある

 

透明度の高い綺麗なアドリア海で

泳ぐのを楽しみにしていた息子

しかし、毎日荒れ狂う海をただ眺めるだけだった・・・

3日間滞在のうちほとんど雨に見舞われてしまった

小雨どころではなく、台風並みの強い暴風雨と雷が

スコールとして何度もやってくる

8月なのにセーターを買った

 

少し晴れ間がのぞいた午後5時半。海にどうしても入りたいと

意を決して入水したが、5分で限界だったようだ

 

 

P.198   Piran  Slovenia (アパートメント①鳥観図)

アパートメント探しに苦労するのはわかっていたので

オーナーさんに「15時にドアの前で待ち合わせをしたい」

とお願いすると「ブザーを鳴らしてね」とだけ返ってくる

簡単に見つかるだろうと思っていた、宿の名前は”HISA 7” 

しかし壁には”HISA”だらけ!それもそのはず

ヒサはスロベニア語で”家”という意味だったのです

違う部屋を鳴らしたり人に聞きながら、なんとかそのドアに辿り着く

 

コンパクトな広さに、必要なものは全て詰まっている夢の空間

古い建物をリノベーションしていて、調度品で揃えられている

ヨーロッパでは珍しいエアコン付

寒くて一度も使うことはなかったけれど

 

 

P.200   Piran  Slovenia (アパートメントキッチン)&(ウエルカムウォーター)

「Welcome!」

ミントとレモンのデトックスウォーターと葡萄は

オーナーさんからの差し入れ

こんなおもてなしは、初めて

 

ただ、ここで困ったことはふたつ

洗面台に阻まれ、便座に座ると膝が当たることと

コンロのパネル操作が複雑で、お湯すらも沸かせずにいたこと

息子が会社名を入力すると、操作動画を発見してくれた

そんなマイナーな動画があるなんて凄すぎるYouTube

 

 

P.206   Piran  Slovenia (寝室から)

王妃のようなベッドフレームとシャンデリア

レースが施された真っ白いリネンに、対照的な赤の壁紙

心地よい睡眠は、旅の疲れを取るための一番の薬

 

P.210   Piran  Slovenia(アパートメント②鳥観図)

次のアパートメントは、洞窟風

屋根付きのタイル貼りキッチンが絵になります

ただシャワー室は段差がなく、仕切りはカーテンのみ

併設しているトイレはもちろんドアの外まで水浸し・・・

 

 

P.212   Piran→Porec (牛乳、他食べ物パッケージ)

国境をバスで越え、クロアチアへ南下する日

スロベニアのバスが信用できないと何度嘆こうと

バスしか方法がないのである

 

また30分遅れるのだろうか?来るのは浜辺を巡回する地元のバスだけ

照りつける太陽の下で1時間半・・・さすがに諦めかけていた時

シャトルバスと書かれたバンから降りてきたドライバーが

行先を確認してきた。大型の高速バスかと思っていたら

こんな小さい9人乗りのバン!?

でももう、ここから連れ出してくれるならなんでもよかった

定員いっぱいで出発。パスポートコントロールを通貨し

1時間でようやく到着。綱渡りすぎるスロベニアのバス
 

 

P.214   Porec Croatia (トリュフパスタ)

経由地Porecポレチュで、次のバスまで3時間

ATMでクーナを引き出し

絵になりそうなレストラン探しに街へ繰り出す

 

世界遺産のエウフラシウス聖堂のある旧市街は

人気のリゾート地ながらも、一歩路地裏に入ればとても静か

朝以降食べていない夕方の4時半

トリュフのカルボナーラ、前菜、サラダ、スープ、ワイン

中庭を独り占めしながらワインに舌を打つ至福の時間

 

 

P.216   Porec→Gracisce Croatia (ワイン)

スロベニアやクロアチアのワインはめったに他国に出回らない

なぜなら、自分たちで消費してしまうからだそうです

まさに地産地消のワイン王国

 

チケットは試しにネット予約をしておいた

バスは8分遅れで来た。スロベニアに比べれば

遅れたうちに入らない

イストラ半島ののどかな風景を走ること30分

Pezinで、宿の人に迎えに来てもらう手配をしていた

その村へのアクセスは公共機関がなく

タクシーでも難しいと言われたからだ

駐車場から走り寄ってくる女性二人

ハウスキーパーさんの車に無事乗り込む

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